日記8/27

8月も半ばを過ぎて、そろそろ夏休み終わるな…早く生活リズムを戻さなければ、と思いつつも、遮光カーテンが有能すぎて全然起きられない怠惰な日々を過ごしている。

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毎日日本語教師養成課程のために日本語を勉強している。普段、な〜んにも考えずに話している母語を改めて勉強すると、この言語ダルすぎるだろ〜なんで動詞の活用が3つあって、その中にも5つも活用が分かれているんだよ最低すぎる、と思ってしまう。これを感覚でできちゃっているのだから母語ってすごい。

💀

7年も前に見た映画をもう一度見返してみた。

『The book of life』

『The Book of Life』
監督:ホルヘ・R・グティエレス

メキシコが舞台の死者の日をテーマにしたアニメ映画。『リメンバー・ミー(原題『Coco』)』と似ているが、こっちの方が作られたのが早い。中2のときにメキシコの映画館でスペイン語で見たから大体はわかったけど完璧にはわかっていなかったところをDisney +で見つけたので観てみた。

全体的に男のキャラがアホすぎる。ヒロインのマリアも「男って…(呆れ)」みたいなこと言ってた。幼なじみ三人組、マノロホアキンとマリアは三角関係なのだが、マノロホアキン、テメーらは知性と勇敢さを併せ持つ1人の人間・マリアをモノ扱いするな。でもアホさとかどうしようもなさが結構あからさまなので逆にフェミニズムを意識しているのかな?という風にも感じた。”自分の恐れているものと向き合う”というテーマのまとめ方が良かった。あと最後の闘牛のシーンも良かった。実際の闘牛を見たことがあるけどやっぱり最後は殺してしまうの怖いし悲しいもんな。

面白かったし、全然泣きました。すぐ泣いちゃう。秒で泣いちゃう。やっぱり”死”がテーマなだけあって、自分の柔らかい部分にセリフとかが染み込むのでじわ〜と涙が出てくる。私はそんなに身近な人を亡くした経験は多くないけど、全くないわけではないのでその人を思い出してしんみりしてしまった。メキシコにおける死の世界はキラキラで華やかで楽しそうな眩い世界。『Coco』もそんな感じ。死者たちにとって悲しいことは生者に自分を忘れられてしまうこと。忘れられたときに二度目の死を迎えることになる。あまりにも死者の世界が華やかなのは、死んでしまった大切な人が死んでからはずっと幸せであって欲しいという生者の願望によるものなのではないだろうか。私は死=無だと思っていて、死んでしまってはそこにはもう感覚なんてものはないんだろうと考えている。だから死にまつわるいろいろなこと(葬式とか)は死者のためではなくて、生者のものなのではないか。生者が誰かの死をどうやって受け止めてこれからも生きていくために死を考えることが必要なんじゃないかなと思う。8月はあまりにも死を連想させるからこんなことを考えてしまった。民俗学のレポートも似たようなこと書いちゃったし。

メキシコ大好きだから、ラテンアメリカスペイン語で観て、BGMとかもメキシコを感じて最高だった。キャラクターデザインもみんな可愛い。私が好きなのはカトリーナと双子の剣士。この世に双子が嫌いなオタクはいません(デカい主語使うな)。

💛

私の大LOVE漫画の2巻が発売されて幸せなオタクと化している。

『あちらこちらぼくら(の、あれからとこれから)』第2巻

『あちらこちらぼくら(の、あれからとこれから)』第2巻
作者:たなと

この作品は『あちらこちらぼくら』という上下巻完結漫画の続編。明るくてフッ軽な、いわゆる”陽キャ”な真嶋くんと消極的で想像力の豊かな、いわゆる”陰キャ”な園木くんの正反対な2人のBL作品。そんな2人の高校編を扱ったのが前作であり、今回出た第2巻は卒業後の大学生と社会人になった2人の物語である。

こちらは前作
『あちらこちらぼくら』上巻 下巻
作者:たなと

まぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、尊いのなんのって。

死ぬ。

正反対な2人だからこそ、お互いに作用しあって進んでいく過程がすごく丁寧に描かれているのが特徴的(高校時代ではあまりにも展開が丁寧でBLなのに卒業式になってもくっつかないほど…)。互いが互いに向けている優しさと”好き!”の応酬でまじで泣いた。「泣いた」ってオタクあるある誇張表現で現実には泣いてないけど感情の勢いとしてはそれくらいだ、という意味があるけど私の場合はまじで泣いてる。手始めに2人が並んでるコマの背景にハート柄のスクリーントーンが使われてるのを見て泣いた。「ハートに囲まれてる〜〜、カップルやもんね…」いうて泣いた。ヤバすぎ。ティッシュください。

この世の中で同性の恋人と一緒にいることへの難しさや周囲から注がれる視線を描いた話では、悩んでいたところに全く知らない他の同性カップルが仲睦まじくしている姿を目にすることでポジティブな力を受けとるシーンがあった。「これ、『HeartStopper』で見たやつ!!!」って思って興奮した。『HeartStopper』はネトフリにある、イギリスの漫画が原作の、クィアな高校生たちのドラマ(これも最高なのでぜひ見てください)。その中で、ある男の子が初めて同性を好きになって動揺しているときに、パーティーのダンスフロアの喧騒の中で女の子同士のカップルがきれいな照明の中で幸せそうに踊りながらキスしている様を見て勇気をもらうシーンがあって、不安を感じているときにポジティブな形で当事者の存在を知ることのなんと力強いことか…と感動した。今回はBLにもそんな描写を描いてくれてありがとうございます…。

『Heart Stopper』
Netflix
コミック原作:アリス・オズマン

主人公の2人以外のキャラクターもいい子ばかり。園木と気の合うオタク気質の強い子たちや真嶋の友だちのちょっとヤンチャな感じの子たちや仲のいい部員たちなど…。あ〜全員可愛い〜!今回の2巻ではそんな子たちと久しぶりにまた会えて嬉しかった。特に真嶋の友だちの男の子2人が回る寿司に行くおまけ漫画では、2人で遊んだことを最近付き合いの悪い真嶋にメッセージするシーンがあってそれがかわいくてかわいくて。女友だちたちがそういうことする描写ってよくあるけど、男の子バージョンはあんまり見ない気がする。こういう風に男友だちの仲の良さを描くって素敵だなと思った。男友だちが仲が良いと気持ち悪い、お前らデキてんの?(笑)みたいな風潮あるやん?同性愛嫌悪と地続きなのでまじでこういう、男友だちが仲良しなの最高やで!描写大事すぎ。たなと先生、ありがとうございます。

好きすぎて永遠に書けそうだからここらへんでやめよう。まじで最高なのでちょっとでも興味あったらまじでこのシリーズ読んでください。今電子書籍ならどこの電子書店でも上下巻と続編第1巻が30%OFFキャンペーンやってるはずだから。後生だから。

☔️

夏休みだけど、スーパー、家、ときどき古本市場みたいな生活してて暇すぎるのでまた文章書いてしまった。ちなみにまだ日本語学習のノルマ終わってません。今後は夏が終わって旬が過ぎる前にいちじくを食べるチャンスを貪欲に狙いながら過ごそうと思います。では、また。