日記9/11

夏休みが終わる。この時期になると『夏が終わるのに何もしていない』て字幕の入ったなんかの洋画のスクショ画像を思い出す。毎年その画像を貼ってツイートしようかなと思うけど「だからなんだよ。」と心の中の自分が悪態をつくので、ツイートせずにいるといつのまにかニットを着ていて、今年もあのツイートしなかったな〜と思う。あぁ、ツイッター廃人…脳内でツイートを考えるな。

だからってまじで何にもしてないかっていうと嘘になります。美術館行ったり、いちじく食べたり、映画見たり、お菓子食べたりしてました。

🧿

岡本太郎の展覧会に行った。激しかった。とてつもなく疲れた。ヤバ過ぎる。昔、東京かな?あんまり覚えてないけど、岡本太郎美術館に行ったことがあったのでそこで見たことのある作品が結構あって、昔とは違う印象を受けた。というか、美術館って独特の雰囲気がある上に、岡本太郎の絵はあんな感じなので、私はもう怖くて怖くて「早く出たい、まだ終わらんのか」の気持ちと「怖いけどそれも芸術だし、それがわかる私かっこいい」の気持ちでかろうじて鑑賞していた。

それからしばらく時間が経った今回は怖さを怖さとして受け取ることに躊躇いがなくなった気がする。そして「この人の絵は怖い、そこがこの人の絵の要素なんだ」と思えるようになれたし、その怖さを解釈する余裕も小さいときに比べたらできていた。絵の中に一番大きく描かれている”何か”の存在感がただならないので、昔はそこしか見えていなかったが、今回はその周囲の描かれているものや背景も見ることができた。『森の掟』が特にそう。ジッパーのあるサメみたいなのしか今まで見えてなかったけど、周りの生き物たちは意外とそれに恐れ慄くわけでもなく、るーみっくかな?というような「ちゅどーん」的なぶっ飛び方をしていたのでウケた。

というか『森の掟』ほぼこれだった

たくさんの展示作品があったけれど、一番印象に残ったのは新聞の意見広告。大きく「殺すな」と書かれたその広告はベトナム戦争に反対する団体が掲載した反戦メッセージ広告である。メッセージがまっすぐで説得力があると思った。横のキャプションに『岡本は戦後、平和教育の名のもとに戦争の主体があいまいにされていくことに疑問を呈している。』と書かれていて「それ!!!!!!!!」になった。日本では”されたこと”については学ぶけど”したこと”についてはあまり勉強しないよな、と最近考えていた。ヤダ、太郎にシンパシー感じちゃう。加害の歴史もっと勉強しなきゃな〜。

太陽の塔を作った彼は、大阪万博テーマであった『人類と進歩と調和』について、「調和というのはぶつかり合いだ」的なことを言ってて(うろ覚え)、最初は「?」と思ってたけど、なぜかSMAPが『今日一番良かったの誰ですか?』って質問に全員が自分を指差してるネットミームを思い出して「あれじゃね!?」と唐突に理解した。SMAPって調和でした。理解。

💣

JOJO RABBIT観ました。

JOJO RABBIT』
監督:タイカ・ワイティティ

ずっと見ようと思ってて、disney+にあったので観た。めーっちゃ良かった。

ナチス時代のドイツの10歳の男の子が主人公の話なのだが、戦争映画なのに画面カラフルでかわいいし(ウェスアンダーソンぽい!)、コメディでもあるので面白く観れる作品。でも30秒前には面白いポイントとして提示されてたことが全然面白くなくなる瞬間があって背筋が凍った。また、主人公にはイマジナリーフレンドのアドルフ・ヒトラーがいるのだけれどその役から発される台詞は皮肉なのかと思わせるようなものもあって面白かった。観た後、まじでヘイトスピーチ許すまじ、になった。ぜってえ許さんからな。みんなも許さないでくれよな!

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秋学期の履修登録を完了した。妹いわく、「キリスト教を勉強すると『聖☆おにいさん』のおもしろさが段違いになる」らしいので宗教学を取った。留学生との日本語教育実習もあるので不安ではあるが、いつも通り適当に頑張ろうと思います。

新学期は何かと憂鬱ですが、ご自愛してください。

(ご自愛 means 秋限定スイーツを積極的に食べること)

(私はもうカボチャのパルムと芋のパルムとミニストップの紅芋ソフトを食べました)

(妹は芋系のスイーツにときめきを感じないらしい。この世にそんな人がいるんですか!?)